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止められることだけがリスクではない出力制御

いわゆる「新ルール」の発電所をお持ちの方々へ九州電力から出力制御装置の設置についての手紙が届いています。左の図を見てもよくわかりませんが、今わかっていることは需要と供給のバランスが崩れないように止められるリスクがあるということです。
でも実は計画抑制のリスクだけではないことを理解しないと想定していた以上のリスクを背負うことになります。

では、計画抑制以外にどのようなリスクがあるのでしょうか。
実は、「システム障害」が発電所の稼働停止や必要以上の制御という事態を引き起こすのです。


システム障害が引き起こす発電所の稼働停止と過剰抑制


ここで押さえておきたいポイントは「固定スケジュール」「更新スケジュール」いうキーワードです。
出力抑制の制御は「固定スケジュール」「更新スケジュール」という二つのスケジュール情報を持っており、そのスケジュールによって制御されています。「固定スケジュール」は1年間、365日すべての日が快晴だったと想定して組まれたスケジュールです。ご察しの通りすべての太陽光発電所がフル稼働している状況を想定しています。したがって、売電が止められる可能性が非常に高くなっているスケジュールといえます。一方「更新スケジュール」は、直近の天気や電気需要予想に従って過剰な出力抑制をしないで良いように直前でスケジュールを変更させることができます。したがって、固定スケジュールで止められる予定だった日が稼働できる可能性があるということになります。


1.インターネット回線ダウンによる過剰抑制

インターネット回線が停止するということは、更新スケジュールが適用されないことを意味しています。
更新スケジュールが適用されないと固定スケジュールが強制的に適用され、抑制しなくてよい日に抑制せざる
を得なくなってしまいます。

2.通信機器故障による過剰抑制

通信機器が故障するということはインターネット回線が停止することと同様です。
更新スケジュールが適用されないと固定スケジュールが強制的に適用され、抑制しなくてよい日に抑制せざる
を得なくなってしまいます。

3.制御装置故障による売電停止

出力制御装置とは各パワコンに稼働、停止などの指示を出す装置を指します。
その装置が故障してしまうとパワコンは指示を受けることができなくなり指示者不明の状況に陥り全ての
パワコンが停止してしまいます。

4.パワコン故障による売電停止

パワコン故障によってそのパワコンはもちろんのこと、指示を出す通信線接続部まで故障してしまうと
残りのパワコンも停止してしまいます。

5.各種機器間ケーブル断線による売電停止

各機器と接続されているケーブルが風や動物のイタズラ、その他原因で断線した場合、売電が停止してしまいます。
場合によっては、一部のパワコンは動き続けますが、場所によっては全てのパワコンが機能停止してしまいます。


出力制御状況まで監視ができるシステムを組むことがリスクを最小限に抑えるポイント!

今まで挙げてきたリスクはどのようにして知るのでしょうか?

■ 毎月の電力会社振込金額を確認する
まず振込金額だけで判断することはできません。天候によってその月の発電量は変化しますし、制御されると近隣の発電所と比較することもできません。 仮に発見できたとしてもその場合は、既に1ヵ月以上経過してしまっていることになります。

■ 定期的な現場での確認
毎日と言わないまでも現場へ定期的に出向き、配電盤の中を確認する必要があります。20年間という長い年月、晴れの日も雨の日もやり通すということは 非常に難しいことだと思います。

■ 制御状況を確認できる監視システムの導入
リアルタイムかつ正確な情報を取得し、問題があったときに知らせてくれる。そんな仕組みが監視装置です。 ただ、やみくもに監視装置を導入すれば良いというわけではありません。必ず出力制御状況を確認できる監視装置を導入してください。 この監視装置を導入することでスケジュール取得情報やその日の制御有無、各機器の稼働状況、エラー情報など様々な情報が現地に行かずとも取得でき、 事前に原因の切り分けなどを行うことによって現地での迅速な復旧が可能になります。


必ず実施してほしい4つのポイント


まずはインターネット環境は必須で導入しましょう。更新スケジュールで運用することにより大幅な制御削減につながります。 また、制御情報が確認できる監視システムの導入を行いましょう。故障情報に加え、制御の有無、運用状況が一目でわかるようになります。
ただ、出力制御装置及び監視システムについては、メーカー推奨のものにするのが無難です。システムの仕様について公開していないメーカーが多く、 第三者メーカーの構築したシステムでは出力制御に関する情報が見えない場合がほとんどです。
そして最後に、必ずメンテナンス契約を締結してください。出力抑制は機器故障に加え、断線や通信断などの非常に大きいリスクを抱えています。 対応できる業者も限られてくるかと思いますが、安定運用を意識した体制を組まなければ発電所の稼働時間を大幅に削ることになります。

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